2010/06/22

ピティナ

一昨日、甲府予選生徒も出る事もあり、見学に行きました。

皆さんお上手な方々が多く、一生懸命弾いていました。

その中で、胸に熱いものが込み上げてきた演奏がありました。


デュオで母子で弾かれた方たち。





お母様あがられてらしたのか、間違いもありました。

コンクールで競うと言う観点では、たぶん負けるだろうなぁ、と言うような


癒し系のそれは温かい音でした。


お母さんと子供が公園で遊んでいるかのように、優しく、温かく深かったのです。。。


きっと入らないだろうなぁ・・・。


でも、本物でした。

どうしてこういう音楽で一番大切なものが備わっている人たちが賞を頂けないのでしょう。



非常に残念です。


級を問わず、演奏された方々の中で、誰よりも人間らしく美しいものがそこにはありました。






皆さんお上手で、コンクールで勝つために作られています。

中にはもちろんそうでない人もいるのでしょうけれど、

ある程度作らなければ結果はだせないことでしょう。


ピティナや他のコンクール、オーディションなどで沢山のメリットもありましたが、

気をつけなければ、本来あるべき姿から、高得点重視の音楽作りに呪縛される危険あり、です。



この時期、気をつけなければなりません。



どうしても一番の軸となるところから、点取り虫に変身してしまう自分がとても悲しいのです。


本当にやりたい透明でクリアな音楽、そこには心の自由と喜びがあるのです。


やっぱり、今から軌道修正します。

他人の真似でも、賞取りのためでもなく、



私は、喜びのある深くて美しい音楽を目指します。

もちろん今までもこれを軸にやってきたつもりでしたが、惑わされてはなりません。



たぶん、これが、将来的に私もそして、



生徒達が本当の意味で幸せになることに繋がっていくのだと思います。




私の心は整いました。


まだお母様方の中で、結果に一喜一憂される方々がいらっしゃるかもしれません。

そのときは、痛いこともあるかもしれませんが、きっと、たぶん間違えなく

将来は良かったと思っていただけると確信しています。

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