現実逃避?

 コンクールもいよいよ近づいてきて、

中にはお母様方もなかなかお子達が思うように

できなくてカリカリしていらっしゃる方も

お見受けします。(本当は1番困っているのは

教えている私なんですが…。)

あるお母様曰く、お子がコンクールの課題曲を

仕上げなければいけないところに悠長に

3年前の曲を弾き始めたと言って

ブチ切れました！

と言う事でしたが、人間困り始めると、

本当にやらなければいけないことをそっちのけで、

どうでもいいことを始める傾向にあるのです。

私自身も思い当たる節があって、

帰国してから毎日朝に、昼に、晩に、

どんなに忙しい中でもよもぎパンを焼く、

夜中でも、睡眠時間を削ってでも

よもぎパンを作りたい!

ちょっと頭がおかしくなっています。

困り始めると私はまずキッチンに逃げます。

料理を始めます。そんなことどうだっていいような

ことを黙々と始めます。

1週間で20斤も焼いて、いろいろの方々に

喜ばれて、なんだか生きて帰って来れたことが

奇跡のようで、お世話になっている皆さんに

自作のパンを食べて頂きたかったと言う

不思議な気持ちが湧いてきて、

うまく言い表せないのですが、

こんな美味しい春の味覚はできるだけ多くの

皆さんに食べていただきたくて、

逃げていると言ったら正解でもありますが、

1番やりたいことだったのだと思います。

毎日毎日生かされていることがただただ

感謝でしかない、何とも言えない思いが

毎日湧き上がってきて、とても幸せなのです。

大好物の長芋を今日は初めて逆さまから

皮むきしてみました!これまた楽しい。

こんなちっぽけなたわいもないことを

とても楽しいと思う今日この頃です。

楽曲が仕上がる事はとても大事なことです。

結果と直結するからです。

しかしこのプロセスがなんとも尊く楽しいのです。