2020/07/04

看取り

7月3日
真夜中の1時に電話が鳴って飛び起き、
一瞬何ごとかと思って携帯画面を見ると病院から。

夜の連絡は何かあったら私が受けることになっており、
看護師さんからお父さんの容体が悪いと連絡あり、
大急ぎで支度して病院に向かう。

弟や、弟のお嫁さんに連絡して、
病院に弟と2人父の様子を見に。

母親に連絡したいものの、
寝不足だと具合が悪くなってしまうので、
出来る限りギリギリまで連絡せずに
いましたが、弟と私2人とも
もし最後の看取りに母親が立ち会えなかったら何と言うだろう…。

と、考えたらやはり呼ばない事は不安で仕方ない。
具合が悪くなるのも困るし、でもこの状況で呼ばないのも
後で後悔するし、もしかしたら恨まれるかも。

やはり呼ぶしかないねと言うことで、
弟のお嫁さんが母親を連れてきてくれ、
父の手や足や体をずっとさすっていましたが、
朝方の5時過ぎに最後の大きな息をしたかと思うと
急に動かなくなりました。

静かに息を引き取りました。

日帰りで家に帰って1週間もたたないのに
何と言う癌の進行の速さ!


お父さん、よくがんばったね。
今まで本当にありがとうございます。

天国のパパによろしく言ってね。
本当に本当に死んだ。

父が死んだ。

もち肌を誇る美人は米育ち

7月2日
前の日とは比べ物にならないほど、
ほとんど目を開けない父親を見て、
驚愕。
5月から父の容体を見ているけれど、
日に日に転がり落ちるように悪くなっている。

特にこの1週間は時間単位で悪くなっている。
今日は昨日よりもっとおいしいものを食べさせようと、
お酒を1口スポンジに含ませて口元に運んでいくけれど、
全く反応しない。

熱も39度。血圧もだんだん低くなっています。
私の持っていくものは自慢では無いけれど、
本当に美味しいものを厳選して
わずかな量ですが持っていっているのです。

それに全く興味を示さないなんて!
それどころか全く反応しないなんて
何と言う哀しさ…。

今日の父親にはもうほとんどわからないけれど、
父の毎日のお見舞いには、
欠かさないこと3つ。

①お花をもっていく。
意識がしっかりしている時はいつも綺麗だと喜ぶ。
この日は今年初めて咲いたマリアカラス(薔薇)
美しい赤色といってもピンクが入っています。
②泣くほど美味しい父の好物一口。
③足もみ。

この日は、全く食べるものは反応はなかったものの、
久しぶりに熱いお湯で手を洗ってあげたり、
(左手を母が、右手も私が15分位かけて念入りに洗う)

また、看護師さんにお願いして、
ホントは看護師さんのお仕事らしいけど
熱いお湯にボディーソープを入れてしゃかしゃか泡立てた
大きな袋にブクブクの泡、その中に足を入れて
足もみマッサージも兼ねてきれいに洗う。

これ絶対すごく気持ちいいでしょ!?
さすがにこれには父親も気持ちよさそうな
満足な顔をしていました。

その顔を見て私はさらに大満足。

これいつか自分にもやってみよう!そして
これ誰かにやってあげよう!と思って帰ってきました。

父の足は、
もち肌できめが細かくて
私の手よりもはるかに美しいのが羨ましくもあり
また自慢でもあり、またまた妬ましくもありました。

2020/07/03

奇跡

7月1日
レッスン後の夜遅くの出来事。

せっかく家に帰る計画を立てていたのに、
残念ながら叶わなかったので
せめて病院でできる限り楽しいことをと思い、

もう声も出ない、しゃべれない父に、
大好きなイカをグリルで焼いてその内臓を取り出し、
日本酒で割ってちびりちびりと舐める、
これをかなり長いこと繰り返し、
元は3回位口に含ませたら(といってもとても少しの量ですが)
食道が詰まってしまったら困ると迷っていたら
主治医の先生方が丁度来てくださり、
「呑平ですね笑。
どうぞどうぞ食べたいときには思う存分食べさせてあげてください。」
といろいろお話をしながら、
先生方のお許しをいただいたので、また安心して
イカの内臓と日本酒をちびりちびりと舐めさせて、
結局いつの間にか小さなグラスに1センチ位
お酒を舐めることができました!
奇跡です!

ほとんど目をつぶっているけれど、
棒にスポンジが付いているようなあれは何と言うのか、

そのスポンジにおいしいエキスを含ませてちゅうちゅう吸うのに
美味しくて何回もおかわりする父が
微笑んでいて、とても嬉しい。

「おいしい?」
と、聞くと、
「うん。」と、目をつぶりながら、幸せそうに頷く。

「明日もイカを焼いておいしいもの持ってくるからね。」
と、父と約束したのでした。

一生懸命食べて、生きようとしている父を見て
私も生きる勇気が湧いてくるのでした。


明日はもっとおいしいもの食べさせてあげよう。

2020/07/02

ごめんね。お父さん…。

父の帰宅は、6月27日に帰ったばかりなので、
次の予定は7月4日の予定でしたが、

あまりにも進行が早く、もうそこまで待つと
もう帰れるか分からなくなると言うことで急遽
病院の先生から、27日に帰りましたがご家族のご都合の良い時は
ありませんか?明日でも明後日でもと聞かれ、

また、一刻も早い方が良いと言われ、
6月30日火曜日ちょうどコーラスもお休みですし、
レッスンもお休みにすることができましたので、
一日私がお世話するからと言うことで帰宅日となりましたが、

当日、父は38度7分の熱。
母はいつものことで、父が帰ってくると言うとパニックを起こしてしまい
目が回って動けない。

6月28日門下生のスケールとツェルニー、エチュードなどの
プチ勉強会も無事終了したことですし、
翌日29日には、ピティナ課題曲チャレンジの採点を夜中までして、
寝たのが午前様。2時半位だったか…。
もっと早くいろいろできればよかったのですが、
病院にいた時間も長かったり、
その日あったこと詳細を妹たちや家族でシェアしているため
話し合いも12時まで。

2時半に寝て起きたのが4時30分
あらまぁ!
ショートスリーパーの私もさすがに2時間の睡眠だとちょっときついかな…。

とりあえず4時半に起きたら母の食事3食分を作り、
もう8時間ほど実家で父のお世話をして帰ってくるとしたら家には帰れないので、
家のことをさっさと済ませ、
朝母に電話したら目が回ると言うことで様子を見に
実家により、その足で病院に。

とにかく家族の中でも父親が弱っているため
家に帰るのを反対するグループと、
父が望んでいることなので出来る限り
やってあげたいと言うグループと2つに分かれていて
母はいつも父が帰ってくるのが無理お世話できないと言って
帰ってきても寝たきり。
「お父さんが帰ってきたら私は死んじゃう」と、
パニックになっているのです。


本当に無理もない話なのですが、
両親とも歳を取りました。

苦渋の決断で、父の願いも虚しく叶わず
多分もう二度と家に帰れる事はないだろうな…。

と、弟のお嫁さんと2人で泣きました。

父はもう何も食べれません。
点滴も1日250 CC入れるのがやっと。

ついに声も出なくなりました。

1日の大半は意識なく寝ています。
家に帰りたいと言う願い叶えてあげられなくてごめんね。
お父さん。

2020/07/01

6月28日プチ勉強会「基礎力を磨く」

なんと忙しいこの5日間だったのでしょう!
毎日ブログの更新したいところ、
やはりそんな計画も叶わず、
でも楽しいことを相変わらず毎日している私です。

6月28日日曜日午前10時からズームによる
YUMI MUSIC STUDIO門下生のプチ勉強会を開催しました。

目立って何が忙しいかと言うこともなかったのですが、
レッスンの合間に毎日父の病院に2時間は行って
足を揉んで帰ってきます。

それに加えて、今回は本当に楽勝でしたが、
6月28日の勉強会の生徒さん達の動画を
チェックして、アップロードしておりました。

今回のプチ勉強会のテーマは、
「基礎力を磨く」

と言うことで、ハノン39番スケールカデンツ
全調の中から当日1曲指定で、
リアルタイムで他の仲間の前で弾くことと、

動画はツェルニー100番練習曲、30番練習曲、
40番練習曲、50番練習曲、ショパンエチュードの中から任意の1曲、

または、それに準じたものの練習曲をテーマとした動画を
各自撮っていただき、限定公開でYouTubeにアップロードする、
と言う、ごまかしの効かないお題で
開催いたしました。まずは朝10時からの開催の様子こちらも
期間限定公開で掲載します。


https://youtu.be/J1E72_ibeZ8

本当に楽しいひととき。
喜びと幸せを感じます。
すべての皆さんに感謝です。

2020/06/25

贅沢な時間

不幸中の幸い。

本当に今年はコロナで
すべてのコンクールの審査や、
トークコンサート、演奏頼まれ物中止で

本来なら先週は青森来週は名古屋にてトークコンサート&ステップ
翌週鹿児島に出張予定でしたが、
ピティナコンペティションがなくなったため、

追加レッスンも少なく、また出張も全くなく、

こんな暇な夏は生きてきた中で初めてのこと。
そのおかげで父の介護ができて本当にうれしいです。

昨日はたった5時間だけでしたが私のレッスンの時間に合わせて
父が自宅に日帰りで戻ることができ
手作りの国産無農薬100%の小麦粉使用のレーズンカシューナッツクルミなどがたくさん入ったハーブのパンに卵とマヨネーズでこんがり焼いた
それがとてもおいしいと3切れも食べてくれました。


その他に、きゅうりとナスの浅漬け、
さくらんぼ、お肉などなど本当に珍しくご機嫌で
帰ってくるときに車に揺られた時は1時具合が悪そうでしたが、

すぐ治り、穏やかに家での物音や、空気を感じて
また、庭の花々を愛でて、

お昼寝して、あっという間に病院に帰りました。

介護タクシーの事、「送迎忘れてくれればいいのになぁ」
と、ずっと家にいたいような父でしたが、
わずかな時間でも家に帰れた満足感は最高だったとのこと。

前回のことがあったので細心の注意はしたのですが、
やはりプロが関わってくれると全然違います。

今日は、父の看病のため、
レッスンまるまるお休みにしました。

おかげで3時間以上病院にいて、
そのうち1時間半はずっと足を揉んであげました。

後は昨日のようには食べれませんでしたがそれでも
由美の浅漬けはうまいからなぁ。

きゅうり食べる、とおいしそうに、また
昨日パンを食べてくれたので、
今日もハーブのパンに厚切りのお取り寄せのチーズをたっぷり乗せて
それにお気に入りの蜂蜜をたっぷりかけて
おいしいおいしいと食べてくれました。

たったのひときれだけでしたが、
今日は、ひと口ずつエビ天、イカ天、牛肉しぐれ煮、
さくらんぼ等々も持参しましたが、
他のものはさすがに食べてもらえず、

緩和ケア病棟のラウンジにある

かき氷グッズも本日もイチゴ味で
作ってあげこれも1口ですがおいしいと食べてくれました。

1時間遅れてきた母親が
父親の食べれなかったものやかき氷
しっかり食べておりました。
糖尿病なのに大丈夫か?
という疑問は常にありますが、食べたいものを食べることもときには良いと思い
母も幸せそうに食べていたので、
母の食べる様子を見て父も幸せそうだったのでまぁよしとしましょう。

やはり人に尽くすと言う事は最高なこと。
なんとも贅沢な時間を過ごすことができました。


神様ありがとうございます。



2020/06/23

素敵な1日

本日岡谷へコーラスの指導に伺い、
元気な団員さん達の姿を見てほっとして、
マスクをしたままではありましたが、皆さん思いっきり歌ってくださり
やっぱり合唱はいいなぁ。

その後、Nさんのお誘いで、
10分で済むからと、ラベンダー畑にご案内していただき、
たくさんのラベンダーをいただき、
お花を見せて頂きました。
丹精の広い畑を見てNさんのがんばりには本当に頭が下がりました。
すごいなぁ。



お花はやっぱりいいですね。癒されます。
ラベンダーの花束を持って父の所へ、
今日から緩和ケア病棟にいる父はいつも
お花をとても喜んでくれます。

さくらんぼや、お肉や、タコや、好物をひと口ずつ持っていきましたが、
今日は4階から5階に移動したため、
体調がすぐれないとさくらんぼいっこだけエキスを
口に含んで、後は全く口に入れることさえできませんでした。

ベランダはとても広く、
たくさんの植物が植えられていて癒されます。

またリビングルームのテーブルにはそれぞれに
かわいいお花たちが置かれてとても居心地の良い空間。

明日は外出5時間だけ家に帰る日。

全く歩くことができない、起き上がることができない父ですが

車に揺られてたかが10分ですが体が耐えられるかとても心配。

明日は介護タクシーやプロの方たちが
お手伝い下さるので、
この間のような恐ろしいことにはならないでしょうけれど、
家に帰ると言う移動がどれだけ体に負担なことか、

しかし、父がどれだけ家に帰りたいと待ち望んでいることか。

移動すると寿命が縮まるかもしれないからずっと病院に?

リスクはありますが、本人が今1番したいこと

叶えてあげたいと思います。

明日も良い日でありますように。