響子がもたらした奇跡は、ひとつだけではありません。
あの子は、とても人の気持ちがわかりすぎるほどわかる犬でした。
人に2回だけ噛み付いたことがあります。
人に危害を加えるのはいけない犬ですが、でもちゃんと理由がありました。
長男のことをいじめる子と、次男のことをいじめる子、
その両方に噛み付いたのです。
ほんとうに驚きました。
今はその子達はいじめはしませんが。
もうひとつ、身の毛もよだつ事件がありました。
当時犬猿の仲?だった次男坊と響子ちゃん。何故犬猿の仲かと言えば、
生後一ヶ月の可愛い赤ちゃんだった響子を次男がしっぽをもって逆さづりにして
ぐるぐる回したり、とても嫌がることを平気でしていました。
だから、響子は次男坊のことが好きではありませんでした。
次男が4歳になったばかりの頃のこと、
一人と一匹はお散歩に出かけました。
遠くにはいっちゃだめと言うことでしたが、
帰ってきたときには、なんと!
響子ちゃんが血だらけでした。
次男曰く、
「僕のかわりにきょうちゃんが車にひかれたんだよ。」と。
真っ青になりました。
響子ちゃんは次男を命がけで守ってくれたのです。
忠犬ハチ公のような、響ちゃんでした。
当時まるで子供たちのことを守るかのように、
そして私の椎間板ヘルニアまで治してくれて、
そして、ある日
天に召されました。
まるでパパからのプレゼントのようでした。。。
響ちゃんは、どうぶつの森という火葬場で焼いて頂きましたが
骨の色で死因が判明。
脊髄の癌でした。
脚にまでも転移していて、
生まれてたった5年弱の儚い命でした。
でも彼女のおかげで、我が家は元気を取り戻し、
完全復活を成し遂げました。
今思えば、その頃の生徒たちには多大なる迷惑をかけていました。
痛み止めや、ブロック注射でも効かないときには、
寝たきりで、レッスンさせていただきました。
それを快く許してくださっった生徒や親御さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
今もそうですが、本当に、
人に恵まれていると思います。
一昨日はピアノを7時間も弾いて、それがショパンのエチュードなどの大曲ばかりでしたので
小指の先が血が少しでてきてしまいました。
小爪が割れてずきずき痛みますが、今日には完治しました。
ピアノをおもいっきり弾ける時間がだんだん戻りつつあるのは嬉しい限りです。
秋は一番時間的に余裕があります。
今度響ちゃんの眠っているどうぶつの森にお墓参りに行ってこようと思います。
あそこは、一年中見晴らしが良く、春から秋までは花々が咲き乱れています。
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