※注:ネタバレあり
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これは単なる「かわいいキャラクターの映画」ではなく、
「永遠の命」
「復讐」
「罪と罰」
「沈黙」
「戦争にまで発展する対立」が、
ものすごく可愛い世界の中に仕込まれ
ている作品なんですね。
かわいいだけじゃなかった!
『ちいかわ 人魚の島のひみつ』を
観てきました
「ちいかわ」の映画を観てきました。
以前から、ちいかわが大人気なのは知って
いましたが、私の中では、言葉も最小限で、
かわいらしいキャラクターたちが出てくる、
子ども向けの可愛いアニメ……というくらい
の認識でした。
ところが、生徒に「映画を観てきた」と
聞いたところ、
「子どもが観るにはブラックです。
ちょっとホラーです」
と言うではありませんか。
えっ?
一体どこが???
それを聞いたら、急に興味が湧いてしまい
ました。
ちょうど近くの映画館で上映していたので、
これは自分で確かめてみよう!と、
観に行ってきました。
そして……。
途中、睡魔に襲われて、なんと少し眠って
しまいました(笑)。
ですから、ところどころ内容が欠如して
おります。
それでも、私なりに感じたことを。
まず、ちいかわ。
あんなに言葉が少ないのに、実はちゃんと
全部わかっている。
そして、すぐ泣く。
なんだか、近くの誰かさんによく似て
います(笑)。
でも、かわいい。
そして、映画を観終わってから、
こんなものを発見してしまいました。
(実は、発見したのは次男坊なのですが)
(お味は結構美味しい)「こんなものが売っているとは!」
思わず苦笑してしまいました。
でも、この映画を観た後だと、
赤魚=人魚の肉?
永遠の命??
……ちょっと怖いです。
さて、この映画。
見た目はとにかく可愛い。
ところが、物語の中身はかなり深いのです。
今回の物語の中心にあるのは、
「人魚の肉を食べると永遠の命を得られる」
という設定。
そして、その「永遠の命」が、決して
幸せなものとして描かれていないところが、
この作品の怖さでもあり、
面白さでもあります。
親友を救いたい。
ただ、それだけだったはずなのです。
大切な人が傷ついたから、助けたい。
その気持ちは決して悪いものではありません。
でも、そのために人魚を殺し、
その肉を食べさせる。
すると今度は、別のところで恨みが生まれる。
そして、その恨みが復讐へと変わり、
さらに新しい被害を生んでいく。
誰か一人が、とんでもない悪人だった
わけではない。
それぞれに「大切なものを守りたい」と
いう理由がある。
それなのに、ほんの少しの出来事や、
ちょっとした選択が、どんどん大きく
なって、最後にはまるで戦争のような
ところまで発展してしまう。
ここが、私はものすごく怖いと思いました。
これって、子どもの世界だけの話では
ありませんよね。
大人の世界でも、同じことが起こります。
「私は悪くない」
「私はこの人を守りたかっただけ」
「先に傷つけられたから」
そんな一つ一つの事情が積み重なって、
いつの間にか、誰にも止められない大きな
争いになってしまう。
可愛い「ちいかわ」の世界で、
それを描いてしまうところが、
なんともナガノさんらしいというか……。
そして、私が一番怖かったのは、最後です。
ヒトハとフタバは、人魚の肉によって
永遠の命を得て、島を離れます。
一見すると、
「二人で逃げることができてよかったね」
という終わり方にも見えます。
ところが、その二人のもとへ、セイレーンが
向かっていく。
ここで映画は終わります。
「えっ、この後どうなるの?」
と、ものすごく気になりました。
セイレーンに見つかってしまったら、
二人はどうなるのでしょう。
海の底に沈められてしまうのか。
しかも、永遠の命を持ったまま……。
そう考えると、これは単なる
「めでたし、めでたし」ではありません。
むしろ、ここから先に続くかもしれない
物語を、観客に想像させて終わっている。
実際、映画ではその後の二人がどうなったの
かは描かれていません。
だからこそ、観る人によっていろいろな
解釈ができるのだと思います。
そして、もう一つ印象に残ったのが、
ちいかわの「沈黙」。
ちいかわは、二人の秘密に気づいている。
それなのに、何も言わない。
普通なら、「言わなきゃ!」と思う
ところです。
でも、震えている二人を見て、
ちいかわは黙っている。
この「何も言わない」という選択が、
私はとても印象に残りました。
優しさなのか。
それとも、見て見ぬふりなのか。
正解は、たぶん一つではありません。
だからこそ、大人が観ると考えさせられる
のだと思います。
「人を助けることは、本当にいつでも
正しいのか」
「永遠に生きることは、本当に幸せなのか」
「大切な人を守るためなら、
何をしても許されるのか」
可愛いキャラクターたちが、
こんな難しいことを考えさせてくれるとは
思いませんでした。
スパイダーマンやマイケル・ジャクソンの
映画を超えるほど人気があると聞いても、
最初は「どうして?」と思っていた私。
でも、映画を観て少し分かったような
気がします。
ちいかわは、ただ「かわいい」
だけではない。
かわいいからこそ、残酷さや怖さ、
悲しさが余計に際立つ。
そして、言葉が少ないからこそ、
こちらが想像する余白がある。
……とはいえ、途中で寝てしまった私が、
偉そうに映画評論をするのもどうかと
思いますが(笑)。
もう一度観たら、今度は眠らずに、
もっと細かいところまで見てみたい。
そんなことを思わせてくれた映画でした。
ちいかわ、恐るべし。
かわいい顔をして、なかなか深いことを
考えさせてくれる映画でした。
実は、この映画を観たら良いと勧めてく
れたのは次男坊です。
また細かく解説してくれたのも彼です。
多分ネットで調べればいろいろ出ている
んだと思うのですが、
私はあまり調べないので、
この映画はもう一度きちっと見たほうが
良い気がしています。
前に「国宝」と言う、こちらも大ヒット
の映画を見に行きましたが、
もしかしたらちいかわは
2回目も観に行きたいかも。
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