2020/07/04

もち肌を誇る美人は米育ち

7月2日
前の日とは比べ物にならないほど、
ほとんど目を開けない父親を見て、
驚愕。
5月から父の容体を見ているけれど、
日に日に転がり落ちるように悪くなっている。

特にこの1週間は時間単位で悪くなっている。
今日は昨日よりもっとおいしいものを食べさせようと、
お酒を1口スポンジに含ませて口元に運んでいくけれど、
全く反応しない。

熱も39度。血圧もだんだん低くなっています。
私の持っていくものは自慢では無いけれど、
本当に美味しいものを厳選して
わずかな量ですが持っていっているのです。

それに全く興味を示さないなんて!
それどころか全く反応しないなんて
何と言う哀しさ…。

今日の父親にはもうほとんどわからないけれど、
父の毎日のお見舞いには、
欠かさないこと3つ。

①お花をもっていく。
意識がしっかりしている時はいつも綺麗だと喜ぶ。
この日は今年初めて咲いたマリアカラス(薔薇)
美しい赤色といってもピンクが入っています。
②泣くほど美味しい父の好物一口。
③足もみ。

この日は、全く食べるものは反応はなかったものの、
久しぶりに熱いお湯で手を洗ってあげたり、
(左手を母が、右手も私が15分位かけて念入りに洗う)

また、看護師さんにお願いして、
ホントは看護師さんのお仕事らしいけど
熱いお湯にボディーソープを入れてしゃかしゃか泡立てた
大きな袋にブクブクの泡、その中に足を入れて
足もみマッサージも兼ねてきれいに洗う。

これ絶対すごく気持ちいいでしょ!?
さすがにこれには父親も気持ちよさそうな
満足な顔をしていました。

その顔を見て私はさらに大満足。

これいつか自分にもやってみよう!そして
これ誰かにやってあげよう!と思って帰ってきました。

父の足は、
もち肌できめが細かくて
私の手よりもはるかに美しいのが羨ましくもあり
また自慢でもあり、またまた妬ましくもありました。

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